
ペットとの共存をさらに掘り下げ、ペットによるペットのための家作りをゆるく、まじめに綴ります。

家具デザイナー/建築家
北田たくみ -Takumi Kitada-
1958年、岩手県盛岡市生まれ。
通産省の仙台局、本省勤務を退省後、「ゴルゴ13」等の劇画脚本家、地質調査、測量、鳶、ミュージシャン、ライブハウスオーナーなどの職を経験。
1990年に、株式会社のるすくを設立し、広葉樹の無垢材を使用した家具のデザインに従事。現在は住居の建築家としても活躍中。
株式会社のるすく
http://www.norsk.jp/
ついにMYペットコンテストグランプリが決定したようだ。
みごとその栄冠を手にし、今月号の表紙モデルとなった「空(そら)」ちゃん。
ペットライフエッセイ「犬も歩けば」を書く身として表紙を飾ってくれてありがとう。
今回エントリーしてくれた沢山の犬達の為にも、ストレスの少ない
リラックスできる空間のあり方をじっくりと考えていくとしよう。
![]()
犬と共に暮らす家を考える場合、まず第一に家の中で犬が自由に出入り
出来る行動エリア(テリトリー)を確定する必要がありそうだ。
ルールを作ることで、犬や人に対し特別な配慮の必要な空間を設計の段階で
しぼり込むことができる。
最初にそうしておかないと
お互いの住み心地を追求するはずが、
どの場所も結果的にどっちつかずで
めりはりのない赤点ギリギリの空間しか生まれないだろう。
又、テリトリー以外の空間には家族の承諾がない限り出入りできないことを犬に理解させる。
そうすることで犬はその場所を守ろうとする義務感を
テリトリーに集中できるようになる。
このように、犬にとっての日常のストレスを軽減させるだけでなく、
テリトリーの設定しだいでは来客者にやたら吠える原因を解消することにもつながりそうだ。
このテリトリーが決まることで基本設計はかなりたてやすくなる。つまり
A 人の為の部屋
B 犬の為の部屋
C 共存スペース
この3つの空間のそれぞれのありかたや連動性を考えてプランをつめてゆくことができるからだ。
A 人の為の部屋


施主の気持ちや考えをまず理解することから始める。
具体的な意見や抽象的な希望を聞きながらそのモニター役に徹する。
現実的プランとしてどうあるべきかを間違いない方向へナビしながら、いっしょに発見してゆく。
確定した希望に優先順位を定め、予算上あきらめる必要があれば順位の低い方から削ってゆく。
順位の高い方をあきらめてしまうと、
どうにもあと味の悪い大きな出費を施主に経験させてしまうからだ。
さて、得意分野であるこの手の話に花を咲かせたい所なのだが
ここはじっとこらえて本題であるBとCについて話を進めるとしよう。
![]()
次回からのテーマは
B 犬の為の部屋 題して『わんルーム』
もし家族として犬に部屋をつくってあげるとしたらどうすべきか
犬にとっても人にとってもストレスのない空間設計を床や壁の素材、光の入り方、空気の流れ方、
空調のあり方、照明、衛生設備等を通して具体的に提案してゆくことにする。お楽しみに。
掲載日:2010年4月30日